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今日の不安 さまざまな概念と臨床

今日の不安 さまざまな概念と臨床

著: ヴァシリス・カプサンベリス
訳: 阿部 又一郎 大島 一成
監修: 大島 一成 阿部 又一郎
出版社: 白水社

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作品情報

発行日: 2022年03月17日
ISBN: 9784560510490

168ページ

出版社からの紹介

「自由の眩暈(めまい)である」不安を臨床的に考察

 うまく眠れない、喉が詰まったような感じがする、胃が締め付けられる気がする、息切れする、呼吸が苦しい。不安になるとこうしたさまざまな症状を経験する。著者によれば、不安は「精神生活における交差路であるとともに見張りの役割を担う」。つまり不安は、こころの不快や不調、ときに苦痛を伴う感情の最初の表れであると同時に、それらが解決されていない状態にあると教えてくれているのだ。
 本書は、フロイトをはじめピエール・ジャネ、ウィニコット、メラニー・クライン、ラカンなどの業績を参照しながら、臨床における不安の症候学、不安のモデル、生物学、精神分析、認知行動科学、いろいろな治療法といった今日の不安の諸相を概説する。臨床経験豊かな著者が、正常から病理まで遍在する不安を震央に位置づけて考察した、病める社会と人間たちに向けたフランス精神分析的思考の処方箋。

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