「ヒトラー−スターリン時代1930?53年に非業の死を遂げた人の数は、 成人男女、それから子供を含めて、6000?7000万人と推定される。 厄災もこれほどの規模になると人間の想像力を超え、 にわかに理解することも対応することもできない。(中略) これは天災ではなく、人災なのである」(第20章より)。
人類史上最悪の犠牲者を出した独ソ戦からドイツの敗北とヒトラーの自殺、 スターリンによる恐怖政治、そしてスターリン死去まで描く。 最終章ではドイツ統一、ソ連崩壊を経た1990年代から、 二人の独裁政治家がヨーロッパに残した禍根を振り返る。
<目次より>第17章 スターリンの戦争 第18章 ヒトラーの敗北 第19章 スターリンの新秩序 第20章 展望 訳者あとがき 付表/原注/索引
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