一見煌びやかな街でも、みんな幸せそうに見えても、人知れずどうしようもない思いを抱えている人がいます。寂しさ、悲しみ、焦り、後悔…心の中をぐるぐる回る。そのあとは?その人たちの気持ちは、一体どこに行くんだろう? 落ち葉の吹き溜まりみたいに、そういう気持ちが集まるところがあって、静かに軽くなって昇っていけばいいのに。 そんな風に思っているところに、街灯くんがヒョコヒョコやってきてくれて、このお話ができました。
今いる場所は自分の居場所ではないと、引っ越しをした一つの街灯。
その街灯を通して見たものは、明るさの陰に隠れた、様々な寂しさや悲しみでした。
明るい光の中では自分を取り繕っていることはできても、暗い所に行くと、ふっと本心が現れるものですね。
そんな心の隙間に街灯が入り込むことができたのは、古さゆえに淡い光を放つ街灯だからでしょうか。
街灯は引っ越しの際に散々な目に遭いましたが、最終的に自分の居場所を見つけることができて良かったですね。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子22歳)
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