みなさんは、「人形浄瑠璃(文楽)」を知っていますか? 人形浄瑠璃は、「太夫」「三味線弾き(三味線)」「人形遣い(人形)」の「三業」によって上演される人形劇です。1体の人形を3人で操る(三人遣い)など、世界的に見てもめずらしい特ちょうをもっています。 そのみりょくは、三業の技術が一体となって、人間の「情」の物語をえがきだすところ。人形浄瑠璃の演目には、悲しい恋や親子の別れ、敵討ちや権力争いなどの深刻な内容が多く、登場人物がギリギリの状きょうに追いこまれます。そうした姿を美しい人形が浄瑠璃とともに演じてみせることで、人間の迷いなやむ心の動き、生き方、情愛の心などがうかび上がり、観る人にうったえかけるのです。 この本では、人形浄瑠璃の歴史や仕事、舞台や人形の仕組みなどに加えて、人気の演目のあらすじをしょうかいします。 この1冊で、きみも「人形浄瑠璃(文楽)」がわかる! 人形浄瑠璃文楽 太夫 豊竹呂勢太夫氏のインタビューも収録。 (学校・公共図書館用の書籍です。)
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