「見えない配達夫」は茨木のり子さんの第二詩集です。1958年に飯塚書店から出版されました。ほとんどの 作品が30代にかかれたものです。本人は、今読むと、気恥ずかしく、消してしまいたいものが幾篇かある、といいます。 しかし、編者はそんなふうには思いません。ここには名だたる名詩があります。表題の「見えない配達夫」もそうです。 「六月」もそう。「わたしが一番きれいだったとき」も「おんなのことば」もそうです。 その他の詩も全部茨木のり子さんのコトバたち。一人の偉大な詩人の生涯の物語がここにちりばめられています。
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