”「若草物語」の作者、ルイーザ・メイ・オールコットは、世界中で愛されている作家です。しかし、ルーイと呼ばれていた子どものころは、文章を書くことが苦手な少女でした。きびしい教育者であった父の気に入るような文章を、上手に書くことができなかったのです。一家がコンコードという町の近くに引っ越したとき、隣人にソローさんという人がいました。町の人からは空想家で変わり者と思われている人でした。そんなソローさんとの出会いによって、ルーイの一生は大きく変わるのです……。”
タイトルを見て「ルイーザ・メイ」→『若草物語』のオールコット、「ソローさん」→『森の生活』のソロー、そして「と」があるということは、両者の間に関係がある!?と読み解ける人は すごいなと思います。本の存在は知っていましたが今まで読まず、上記のことを知って初めて手に取りました。有名な著作を持つ二人が、隣人だったとは!
教育者らしい生真面目さで娘を育てようとするお父さん、夫の方針を尊重しながらも活動的な娘の気持ちも尊重し見守るお母さん、自然の中に連れ出しその魅力を伝えてくれるソローさん。ルイーザ・メイは違うタイプの人からバランスよく、良い影響を受けて育ったのだなぁと思いました。文章を書くことは苦手だったのに、8歳の時、春の訪れとともに言葉が頭の中に溢れてきた様子、素晴らしいです。これがあの『若草物語』に繋がるのですね。
絵本とは言え、文章が長いです。子どもよりも、オールコット好きの大人が好きそうな本かなと思います。
(『若草物語』は有名なのは最初の一冊ですが、第四までの四部作です。『若草物語』は好きだけれど、第二からは読んだことがない方、一度、手にとってみて下さい。) (なみ@えほんさん 50代・その他の方 )
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