明日はしろぱかとくろぱか、ふたりの誕生日。お互いがお互いを一番喜ばせられる最高のプレゼントをあげようと100%のきもちでいっしょうけんめい準備します。
誕生日が同じしろぱかとくろぱか。
くろぱかは事前にしろぱかのプレゼントを計画していましたが、
しろぱかは前日に「なにがいい?」と聞くようなのんびり加減です。
お互いにお互いをぜったいに喜ばせたくて、いっしょうけんめい動くのですが…。
自分の考えのスタートと、相手が受けとってくれた時のゴールがずれてしまったとしても、
気持ちの根っこはおんなじ…いいえ、気持ちはぐんと大きくなっていました。
相手を想う強さ、あたたかさが、じわんと胸にしみいる、
なにより、キュートで力強い絵がそれを伝えてくれる、
ものすごくステキな絵本です。
最初は、10歳の兄のほうがうなずきながら楽しんでいて、
弟は、お話に出てくる迷路っぽいページをひたすらめぐっていたのと、
主人公が集める木の実をひたすら「食べよう!」と口に入れるようにしていたのが、
だんだん、ストーリーそのものを楽しむようになり、
「しろぱかとくろぱか、どこ?」と絵本を探してもってくるようになりました。
今はびっくりするくらい、文章を覚えてるんです。
ネタバレになっちゃいけないから、ちょっとだけ…。
「さくさく さくさく」
「高いなあ…」
「重いなあ…」
「ふんふふん♪」
「そう…だね」
最後に「ハッピーバースデー」の歌が出てくるのですが、
主人公のふたりをお祝いしたあと、
必ず、自分の名前で1回、兄の名前で1回、
そしてママで歌い直して、一緒にお祝いしてくれます。
ものすごーくしあわせな気分で絵本をとじ、いい気持ちでベッドに入れます。 (あぷーさん 30代・ママ 男の子10歳、男の子2歳)
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