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イカロスのぼうけん

イカロスのぼうけん

作: 三木 卓
出版社: 福音館書店
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作品情報

発行日: 1971年

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イカロスの視点から

ギリシャ神話の再話です。

イカロスは、ミノス王の迷宮を作ったダイダロスの息子。
この絵本は、息子のイカロスの視点から描かれています。
なので文章はイカロスの語り口調になっています。

迷宮の秘密が漏らされることを恐れ、高い塔にとじこめられた
イカロスとお父さんでしたが、窓から海と空を眺めているうちに
空を飛んで逃げ出すことを思いつきます。
鳥の羽を集めて翼を作り、二人は牢の窓から飛び出すのですが・・・

「勇気一つを友にして」という歌をご存じでしょうか。
この歌では、生死を掛けて空へ飛び出したイカロスの勇気を讃える
内容になっていますが、この絵本では、お父さんの忠告を無視して
行動するイカロスの様子が、細かく描かれています。

ギリシャ神話の中のイカロスの話には、
「向こう見ずでうぬぼれた空想をすると酷い目に合う」
という教訓が込められているのだとか。

歌のイメージでイカロスを勇者のように感じていましたが、
この絵本で、ギリシャ神話の本当の教訓を知ることが出来、
良かったと思います。

子どもにも是非読ませたいと思います。
(どんぐりぼうやさん 30代・ママ 男の子9歳)

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