ヤマネのネルは、友だちのマリにあこがれていました。きれいな石や木の実をたくさん持っているからです。そこで、ネルもきれいな小鳥の羽を集め始めました。
秋のある夜のこと、羽集めに夢中になっているネルに、フクロウがいいました。今のうちに栄養をつけておかないと、冬眠中に死んでしまうと…。その日から、ネルは木の実をたくさん食べました。そんなとき、森で宝物探しをしているマリと出会いました。ネルは、冬支度をするよう勧めましたが、マリは聞きません。
それから間もなく、ネルは冬眠につきましたが、ある日、寒さに目を覚ましました。外に出るときれいな雪景色。マリに教えに行くと、マリの体がとても冷たくなっていました。このままではマリが危ないと思ったネルは、集めた羽を持ってきてマリを温めてあげました。
春に目を覚ましたマリは、きらきら光る宝物ではなく、本当の宝物を見つけたようです。友だちの大切さが伝わる、心温まるお話。
この作者さんの描くイラストが、可愛らしくてとても好きなのですが、
この絵本にも、素敵なものがいっぱい詰まっていて、眺めているだけで幸せな気持ちになります。
私も雑貨を集めるのが好きなので、ネルとマリの気持ちがよくわかります。
けれども、うさぎの言葉を聞いて どきっとさせられました。
宝物って、ものだけでは無いのですね。
この絵本を読んで、自分の周りは宝物だらけだと気がつきました。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
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