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小学四年生の香里の家には、 五世代九人の大家族と、 ふたりの下宿人がくらしている。
そんな香里の家にやってきた、 同い年で親せきの未果。
未果のお父さんは仕事をなくし、 香里の家族をたよってきたのだった。
自分より、かわいがられる未果が気に入らない香里。 でもある日学校で、未果が、お金をひろっているといううわさが流れて……。
お父さんと暮らす日のために、せっせと小遣い稼ぎをする未果。
ヘンリーくんシリーズでもヘンリーくんが小遣い稼ぎをする場面が出てきても明るい感じですが、日本だとお金のことを話題にすること自体のイメージが良くないこともあり、マイナスのイメージに取られてしまうというか、小学生の中でみんなと違うって日本だと浮いてしまう方向なのはわからなくもないです。
子どもの貧困が透けて見える話で、恵まれすぎている香里の方が、大人たちに大事にされている香里に嫉妬してしまうのは読みながら、違うんだよ早く気づいてと思いました。
2人がひいおばあちゃんといると時間の流れがゆったりしていて「魔法の時間が流れるところ」というのは、微笑ましくていいなと思ったところです。
いつも明るい未果がこらえきれなくなった場面、もらい泣きしそうになりました。
子どもたちは、未果、香里どっちに寄り添って読むのかな?タイトルのくりぃむぱんがそこここでいい感じで出てきます。 (はなびやさん 50代・ママ 男の子16歳)
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