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「てんぐとすみやき」「てんぐのうちわ」「てんぐのたいこ」「てんぐのかぼちゃ」その他9編を収める。
昔、私も読んだことのある一冊。
『吉四六さん』 『彦一さん』 『一休さん』と続き、
今回はてんぐを息子と一緒に読みました。
息子が小さい頃に
「早く寝ないとてんぐが来るよ!」と言っては、
寝かしつけていた私。
別に、てんぐが悪いとは言ってないのですが、
「てんぐはこわい、わるい」と思い込んでいたらしき息子、
この一冊を読み進めているうちに、次第に、
あれ、なんかおかしいな。と思い始めたようです。
そう、この絵本の中のてんぐ、一切悪いことしない!
むしろ、てんぐの周りにいる人間たちのほうが、
てんぐを馬鹿にしたり、ずるがしこかったりして、
てんぐはカワイソウなのです。
息子が一番気に入ったのは、
いたずらこぞうカンタの話。
自称「饅頭こわい」カンタにめがけて、
仕返し目的でまんじゅうを投げつけるてんぐの姿が、
こっけいやらかわいそうやらで、
息子の眼はキラキラしていました。
全部読むと読み聞かせとしてはかなり長い話なのですが、
私も息子も面白くなって止まらなくなり、
一気に全部読みました。
自分で読めるようになったら、
また是非読みかせしてもらいたい一冊です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子2歳)
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