お散歩していたぷうちゃんが、ころりん転んでしまったら、 ちいさいマルが落ちちゃって、「ぷうちゃん」が「ふうちゃん」になっちゃった。 「ふうちゃんって、なんだかへん。ちからが ぬけていくみたい。ふう〜」 マルを探してふうちゃんが、道を歩いていると、「テンテン」が落ちていた。 マルの代わりにテンテンをつけたら、「ふうちゃん」はどうなっちゃうの?
「ふ」と「ぷ」と「ぶ」。 マルやテンテンの違いだけなのに、こんなに性格が変わってしまうなんて、 とっても面白い! ふうちゃんや、ぶうちゃんになってしまったぷうちゃんが可愛くて、 次はどうなってしまうのか、おはなしの世界にぐいぐいと引き込まれていきました。
よーく見ると、背景のお日様や植物がふうちゃんを心配そうに見ていたり、 お日様に照らされた影が、あっと驚く形になっていたり、 たんじさんの描くカラフルでポップな世界は、細かいところまで楽しみが満載です。
絵本を読んだ後に、身近にあるもののマルやテンテンを入れ替えて 遊んでみるのもオススメです。
(木村春子 絵本ナビライター)
歌人であり小説家である東直子さんが文章を描き、イラストレーター・絵本作家のたんじあきこさんが絵を手がけた、ちょっと不思議な言葉遊びの絵本です。
「ぷうちゃん」が転んで「ぷ」の「マル」を落としてしまいます。するとふうちゃんになって、ふぅ〜と体の力が抜けてしまいました。 「ちいさいマルを はやく さがさなくっちゃ」 ちいさいマルを探して歩いていると、ちいさいテンテンを見つけます。それをかわりにくっつけてみると…今度はふうちゃんからぶうちゃんになってしまいました。 「ぶうぶう。いつも もんくばっかり いってるみたい。ぶうぶう」
ふうちゃんになると「ふう〜」、ぶうちゃんになると「ぶうぶう」、ともだちのぶんちゃんがぷんちゃんになって「ぷんぷん」と、擬態語の面白さを味わうことができます。繊細な言葉をあやつるスペシャリストが、絵本を舞台に楽しい言葉の世界を作り上げています。
「ぷ」のまると、「ぶ」のてんてんに
着目したお話。
こういう話って今まであんまりなかったので
新鮮でした。
内容としてはどうということはないのですが、
切り口が新鮮!
文字を習い始めた一年生の読み聞かせなどに
ぴったりなのではないかなと思います。
絵も、たんじさんのかわいい貼り絵的な絵で
魅力的ですよ! (はっしゅぱぴーさん 30代・ママ )
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