ある日、ヤマモトさん夫婦が大きなおいもを見つけました。「おれさまは、せかいでいちばん大きなおいもなんだから、せかいでいちばん大きな人に食べてもらおう」。おいもは、せかいでいちばん大きな人を探す旅に出ます。エラそうだけど、実は礼儀正しくて、小心者。そんなおいもくんのキャラクターが魅力的なお話です。全見開きに村田エミコさんの版画が入っており、低学年でも楽しく気軽に読める1冊です。
ヤマモトさんとおくさんが畑でおいもを掘っています。大きなおいもが、出てきて”世界で一番大きなおいも”がでてきました。そのおいもは、おしゃべりもして、世界で一番大きい人に食べてもらおうと”せかいでいちばんおおきなおいも”と書いたたすきをかけて旅をしまいした。世界で一番おおきな人は、お芋の嫌いな人だったので、食べたくなくて、ぽろぽろ涙を流しながら逃げました。旅から帰ったおいもは、自分より大きなおいもに、たすきをかけてあげました。二番目におおきなおいもは、”せかいでいちばんおおきな人を泣かせたおいも”のたすきをかけてもらったお話でした。なんでも”せかいで、いちばん”というのは、やっぱり気持ちがいいものです。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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