“ほんま ねんど”さんに“こうりんこ”ちゃん、“うなばら こんぶまき”さんに“がんえん”さん。 芝居一座「はたけやこううんさい一座」を覚えていますか? 前作『つぎのかたどうぞ』で座員となった彼ら。 すっかり人気芸人となって新作絵本で再登場です!
ある日、がんえんさんを訪ねて「はたけやこううんさい一座」にやってきたのは彼のひとり息子の“しおきち”。しおきちのお母さんは女手品師“いわやすずなみ”なのだけど、訳あってしばらく父親のところで修行をしておいで、ということになったのです。 こうして一座に加わり、こうりんこちゃんとケンカをしながらも仲良く過ごし、そんな二人を座長はあたたかく見守るのです。 ある日、こうりんこちゃんはつむじかぜを見ながら「かぜこぞうのお話」を思いつきます。そしてしおきちが主人公として台本を書き始めるのです。はじめは嫌がっていたしおきちだったのだけど・・・。
お母さんと離れてさみしいけれど、お父さんと旅一座のみんなと過ごすのは楽しい。 小さくてもしっかりと前を向いて成長をしていくしおきちを中心に、趣たっぷり、人情たっぷりに描く飯野和好さんの二つとない渾身の旅一座の絵本です。
キャラクターの濃さは言うまでもありませんが、それぞれみんな味があり、色気があり、かっこよくもあるのです。読む時には、この世界にたっぷりひたって、情感込めて声に出して読んでみたいものですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
芝居一座「はたけやこううんさい一座」の芸人「がんえん」さん。ある日、彼を尋ねて一人の男の子がやってきた。それは「がんえん」さんの息子の「しおきち」くん。お母さんと他の一座にいた「しおきち」くんが、お父さんのもとでお母さんを待つことになった。「しおきち」は毎日絵日記を書いていた。「がんえん」さんが見ようとすると怒る「しおきち」。一座の女の子「こうりんこ」ちゃんとは喧嘩しながらも仲がよく、毎日を楽しく過ごす「しおきち」。二人をあたたかく見守る座長は「こうりんこ」ちゃんに、「しおきち」くんが主人公の舞台の台本を書くようにすすめる。はじめはいやがっていた「しおきち」だったが・・・
編集者からのおすすめ情報 小学館児童出版文化賞受賞作品「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズで大人気の飯野和好氏が渾身の力を込めて贈る、人情絵本の王道作品です。1冊目の「つぎのかたどうぞ」も好評で、版を重ねています。飯野氏は、全国を股旅姿で飛び回り、絵本読み語りを展開。出版のあかつきには、スライドを持って、全国で公演予定です。
前作「つぎのかたどうぞ」の続編です。
子役として、初参加のしおきちくん。
「おとうしゃん」「おかあしゃん」と呼ぶのが可愛いかったです。
こうりんこちゃんとけんかをしたりしながらも楽しく過ごすしおきちくんも、お母さんと離れるのは寂しい様子です。
ラストのお母さんの水芸はお見事でした。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
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