2014年刊行。東ティモールで、農村の人が自宅のトイレを作る様子を取材した写真絵本。2002年に独立するまで、戦争状態にあったことを知る大人たちが、子どもたちの未来のために、安全な飲み水・衛生環境を整えていく。
コーヒーで有名な国だが、あまりよく知らない国でもあった。
トイレが整備されていないので、水が汚れたり、感染症などで子どもたちが亡くなったりしていた。大人たちが衛生について学び、意識を変え、みんなの未来のためにトイレづくりをする様子が尊い。
筆者は東日本大震災でトイレの重要さが身に染みたとも言う。
トイレというと、いつでも安全に使えるのが当たり前の生活をしてきているので、この本を読んで、改めてそのありがたさがわかった。
大人たちが意識を変えて、よりよい未来を作っていくために行動している様子を、子どもたちは見ている。そしてその子どもたちが大人になって、次の世界を作っていく。
それも当たり前のことだが、どういう姿を見せるべきなのか?ということも、同時に学んだ。
大人は大人の、子どもは子どもの役割があることも、学んだ。
この本は、是非、大人に読んでもらいたい。