巻末を読んでビックリ!
原作はイタリアのノーベル賞受賞作家ルイジ・ピランデッロ。
1985年タヴィアーニ兄弟監督のオムニバス映画「カオス・シチリア物語」の一編「かめー甕」をどうしても絵本にしたいと思い、舞台を日本に置き描かれた作品だそです。
そんなこととは、つゆしらず、どん ごろえもん ととんじろうの掛け合いが落語のように調子よく、大笑いして読みました。
さてお話は、昔ある村で、菜種大尽と呼ばれる油屋どんごろえもんの屋敷に、大きな甕が運ばれて来ました。
今年は、菜種が大豊作。
搾った油を入れるのに特別に作らせた甕。
明日のお披露目の為式台に置かれたのですが、翌朝甕が真っ二つに。
そこで、特製の膠(にかわ)糊を使って甕を直す名人のとんじろうが呼ばれます。
プロフェッショナルの仕事に下手に口出しをしちゃ〜いけませんねぇ〜。
ましてや、とんじろうのようなプライドの高い名人相手に。
いったんへそを曲げたとんじろうですが、不承不承ごろえもんの指示通りに直すことに。
この時ごり押しした、ごろえもんの言いぐさも厭らしいんです。
お金を出すものの言う通りやれ、と。
ごろえもんの支持通りとなると、甕の中からしめなくちゃならないというので、甕の中に入って外からぐっと押さえてもらい、見事くっつけました。
が、名工とんじろうさんは甕の中。
出ることができないとんじろう。
とんじろうアップの上からのアングルの見開きに大爆笑!
ごろえもんが無理を言うからこんなことになっちまった、という気持ちからか、中にいるのも良いかもなんてイジワルを言い、・・・・・・。
甕の中にいながら、直し代を請求するとんじろうにもハハハハハ〜。
さて、事の顛末やいかに。
読んでのお楽しみということで、・・・・・・。