「いまから ともだち」 みんなの声

こんな子どもたちであってほしいという大人の意図、理想が全面に出すぎていて、ひねくれた感想かもしれませんが、こんなにうまくいけばいいですが…というのが、正直な感想です。


子どもの気持ちを考えるための大人の絵本かな…とも思いました。


もちろん、素直に受け止める子どももいるかもしれませんが、『私もみんなに親切になりたいと思います』『ともだちを作るには勇気を出せばいいと思いました』など、頭だけで感じて、大人受けする感想を言う子どもの姿が見えてくるようです。

二年生になって二度目の転校をしたはるかちゃん。
初めての日にみんなから色々な質問をされて、思わずうそを言ってしまいました。
それは、受け入れてもらえるかどうか不安だったから。
そんなはるかちゃんを、分校のみんなは信じて受け入れてくれました。
はるかちゃんは前の学校ではあまり良い思い出がなかったけれど、みんなの純粋な優しさに触れて、素直になることができました。
うそを言ったことをこのままにしてしてもいいかもと思うけれど、いつか正直に話せたら良いとも思いました。

２度目の転校で分校へ通うことになった、はるかちゃんの物語。
前の学校では、転校生だからといじめられていたようですが、今回はみんなが温かい。そのことにカルチャーショックを受けるはるかちゃん。
まだこんなに小さいのに、人から自分の存在を受け入れてもらえるかどうか既に疑心暗鬼になってしまったことが気の毒になると同時に、心の傷を癒してくれそうな仲間と出会えたことにほっとしました。
はるかちゃんと同じ二年生の長女。
どうして転校生だからっていじめられるの？優しくしないといけないのに。と言っていて、なんだかとても嬉しかったです。

はるかちゃんが小学校２年生で、２度目の転校をした理由を考えました。少人数の分校でなければならなかった理由を考えました。「いじめ」を思わせる内容です。心の傷を思わせる内容です。
はるかちゃんには、分校の子どもたちの純粋さが信じられません。
子どもたちのストレスを感じさせる絵本です。大事なものを思い起こさせてくれる絵本です。
新しい環境に飛び込んで、はるかちゃんがのびのびと生活できる予感を、子どもたちと共有できたら良いと思います。

この4月から転校したばかりの小１年生に読みました。
転勤族なので、転校はこれからもずっとついてきます。
友だち付き合いも簡単ではなく、日々悩みながら、
意地悪されていた子とも
「もう仲間になったから大丈夫」と嬉しそうな顔で言われると
親も安心し、嬉しくなります。

だから、この話を読んでいると、
共感できるのか、もぞもぞしながら聞き、
はるかちゃんがやさしくしてもらっていると
嬉しそうに聞いていました。

分校だからできるってわけでもないと思いますし、
普通の学校でも思いやっていけると思うので、
息子もこれからいろんな子と知り合っていく中で
こんな素敵な友達ができたらいいなと願っています。

転校生　友達の中にはいれないと心細いですね〜

でも・・・・　この分校は一年生二人と二年生二人と　私を入れて五人そんな少ない友達ですが・・・・みんなが　優しくて　心から受け入れてくれるのです
みんなで　歓迎会してくれました。
　友達を作るのは　子どもにとっても難しいのですが・・・・
前の学校では　意地悪もされました

だからよけいに　友達ができるか心配だったのでしょうね
こんなふうに　心から　受け入れてくれる
　　　
子どもでも　大人でも　同じです
子どもは　本当に　ストレートで優しいのですね
なんだか　ホッとしました　　　　ともだちは良いもんですね！

小学校２年生になったばかりの頃に我が家の娘が一人読みしました。
転校生のお話ですが，ちょうど新学期がはじまりクラス替えをしたばかりの時期だったので，「友達」について我が家の娘も感じることがあったことと思います。
小学校低学年の子供には共感しやすい本に思いました。

前の学校でいじめにあっていた転校生のお話です。どうしてみんな優しくしてくれるの。どうしてみんなバカにしないと。という女の子の言葉がせつない。でもそんな女の子を囲む新しい仲間たちの素直さがとっても素敵で、あ〜友達っていいな。って思える絵本でした。

全ページお試し読みで読ませていただきました。
小さな分校に、通うことになった女の子の第一日目のお話でした。
たった５人のクラスで、前の学校とは全く違う様子に戸惑う女の子。
ありのままの自分を受け入れてくれる。
大切に接してくれる。
初めて触れた友達のやさしさに感動する気持ちが伝わってきます。

転校生の気持ちなんて、転校の経験がないと分からないものですよね。でも、何度も転校している間に、何度も最初からやりなおさなくてはいけなくて、もう何も期待しなくなったり、そこに溶け込もうという努力をすることにつかれてしまうという話はよく聞きます。
友達になるには、いつからとかってないんですよね。その言葉に、ちょっとハッとしながら、いい話だなと思いました。

この話の中では、先生がとても子供たちに好かれていることがすごく伝わってきて、また先生が子供たちをとてもよく見ていて、どの子のことも信じているところが分かり、素敵な学校だなと思いました。超少人数ながらの良さもありますよね。

さりげなく教室の文庫とかに置いておいてほしい本です。