個人的には、「お気に入り」の絵本にはなりませんでした。
凍った水たまりでスケートを楽しんでいた、サナと友達みんな。
そこに双子のうさぎがやってきて、「いっしょにあそばせて」と頼みます。
そのときサナは「ごめんね、氷がせまくて、いっぱいなの」と断るんです。
分かってるんです、このお話の要点はここではなくて、ほんの前振りの場面であることは。ここが狭いからこそ、その後のスケート追いかけっこにつながっていくんですもんね。
でもやっぱり、読むたびに引っ掛かります。「氷がせまくて入りきれないなら、順番でしょう?」って。親としてはね。
ストーリーも、ひたすらスケート競争なんですが、もう少し浮き沈みが欲しかったかな。