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キツネ 命はめぐる」 みんなの声

キツネ 命はめぐる 文:イザベル・トーマス
絵:ダニエル・イグヌス
訳:青山 南
出版社:化学同人
税込価格:\2,090
発行日:2021年10月29日
ISBN:9784759822243
評価スコア 4.5
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  • 命のサイクル

    キツネの家族を通して、生と死、命のサイクルを描いた絵本です。
    ダニエル・イグヌスの絵の素晴らしさに引き込まれてしまいましたが、とても大切なことを感動的に描いています。
    三人の親子が散歩する林の中には、いろんな命が忍んでいます。
    キツネの親子を通して描かれたのは
    生誕であり、成長であり、死であり、次の世代への継承でありました。
    人間社会のそばで危険と隣合わせでありながら、命の大切さと、市の悲しみの向こうに、次の世代への移行、他の生命との共存までも描きこまれていました。
    人間もいろんな命と共生していること、いずれは訪れる悲しみにも、向こう側があることを感じました。
    イグヌスの絵が、心に響いてきます。

    投稿日:2023/03/14

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  • 生きものの死の先

    同じ作者さんコンビの『蛾 姿はかわる』がとても素晴らしかったので、こちらも読みたいと思いました。
    キツネの生態を伝える絵本なのかと思いましたが、もっと壮大な「命はめぐる」お話でした。キツネが車にひかれ、命を落としてしまったその先を描いています。
    キツネの死体が腐敗して小さな粒となり、また命が循環していく。死は終わりではない、次の命をつなぐものだと教えてくれます。美しいイラストなので、つらい感じはありません。
    巻末には解説もあるので、大人も勉強になりました。

    投稿日:2022/10/25

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  • 小さな粒が生まれ変わる

    『Fox:A Circle of Life Story』が原題。
    キツネの命の循環を描いた科学絵本です。
    冬の林で、命がこっそり動いている様子に耳を澄ませることからオープニング。
    読者に科学の感性が働きます。
    そして視点はキツネへ。
    狩りや子育ての様子。
    人家に近いせいでしょうか、キツネは車にはねられ、死んでいきます。
    ここの描写も生々しいですが、まさに命そのものです。
    やがて、キツネは消えていき、小さな粒となり、溶けていき、生まれ変わるのですね。
    動物たちやさまざまな植物を介して。
    生き物の命のサイクルを体感できると思います。
    小学生くらいから、しっかりと受け止めてほしいです。

    投稿日:2022/02/16

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