筒井学さんのオオムラサキと里山の一年の絵本を読むまで、こんなに可愛い幼虫がいるなんて知りませんでした。
もともと昆虫が大の苦手だったのですが、娘が昆虫を好きになったのを機に、親の私自身も昆虫が大好きになり、昆虫の本を書店で探している中で、こちらの絵本と出会いました。
幼虫たちの可愛いさが溢れる写真と、昆虫たちのありのままの姿、普通の絵本ではなかなか描かれない、昆虫たちの厳しい現実もきちんと描いて下さってるのがとても心に残りました。
子どもたちには話しにくい、でも現実世界では当たり前に起こっている厳しい現実を淡々とでもありのままを描いて下さっているので、絵本を通して子どもたちと話し合うことができました。
淡々と描いて下さってるからこそ、感情移入し過ぎずに、子どもたちと話し合いながら命とは…生きていくということとは…答えが出ない問題に向き合うことができたと思います。
そんな厳しい現実の中でもたくましく生き抜く可愛い幼虫たち、美しい成虫たち、本当に昆虫の魅力が溢れていて、最後のページの筒井さんの言葉がとても心に残る素敵な絵本です。