はちのす城のみつばちのみつひめさまは
何不自由ない暮らしに退屈。
そんな春の季節、家臣たちが楽しそうに働く声を聞いた
みつひめは部屋から飛び出して…?!
くものすおやぶんが面白かったので、
期待して開いたところ親子で大ハマりです。
全体的に明るい色調で、同じ時代ものでも
くものす親分と違って可愛らしい雰囲気です。
マルハナバチの団子屋から、ハキリバチの袋物屋など
細かく描かれた独特でユニークな虫たちの世界もさながら、
それぞれの蜂たちの特徴を捉えてしっかりと
描き分けられているところも秀逸。
この本を読んだ後、虫の図鑑を開いて蜂を調べてみましたが、
「そうそう、この蜂が団子屋にいた!」
と親子で納得してしまいました。
大人と同じことをしたいのに、させてもらえないみつ姫の姿は、
何でもやりたがり屋の息子に重なるよう。
この本を読んでからは、かいまきを自ら着(お召し物だそうです)、
「みつひめになる」と言いはたきを持って家中歩き回っています。
しばらくみつひめごっこに付き合うことになりそうです。