2歳児クラスの子どもたちと読みました。
エドワードみたいに玩具や絵本をいくつも抱えて独り占め、お友達が「1つ貸して」と言っても「ぼくの、ぼくの、ぼくのー!」
私たちが「○○ちゃんも貸して欲しいんだって」と代弁したり、「後でねって言えるとかっこいいなぁ」とお話ししても「...」と無言で隅っこに隠れちゃう子がいます。
悩める日々の中、偶然図書館でこの作品を見つけました。エドワードの顔がメッチャ怖い!けど、期待を込めて借りました。
「クレア、可哀想」「意地悪だね」「○○はそんなことしないよ」なんて会話も出ていたのですが、あの怖い顔のシーンでは皆無言、読み終わる頃には背筋ピーンの子どもたちでした。
翌日、いつものように玩具で遊んでいた時「○○ちゃんの、○○ちゃんのー!」と声が...。
「あぁぁ、○○ちゃんお顔がエドワードになってきちゃってるよ」と例のページを開いて○○ちゃんに見せました。他の子も手を止めて〇〇ちゃんを見ています。
すると、「はい、どうぞ」と抱えた玩具の1つをお友達に渡したじゃありませんか。「わぁ、カッコイイ○○ちゃん。あっ、お顔も戻ったよ!」に皆拍手喝采でした。
今はまだエドワードになっちゃうって本気で信じてる子どもたちですが、独り占めはいけないんだってことも気付いているんです。そういう葛藤を乗り越える力が育ってほしいなと願いながら、この作品を読んでいます。