「野遊びを楽しむ 里山百年図鑑」 みんなの声

身近な自然が満載の本でした．息子は田んぼの生き物や里山のさかなのページを気に入っていました．知っているものを見つけてはうれしそうに教えてくれました．山菜やきのこ料理も載っています．大人から子どもまでみんなが楽しめる本です．
私も，よく見る虫だったり草花だったりするのに「名前なんだっけ？」というのがけっこうあるのですが，この本をいつもそばに置いておくと，その疑問が解決されそうです．
図書館で借りたのですが，うちにもほしいなと思う本でした．

タイトルを見たとき、
百年の流れを図鑑にしたものなのかなと思いましたが、
『里山』は、親子三代の時間を経て受けつがれていくもの
という思いが込められているようです。

内容は、図鑑らしい図鑑という感じです。
場所別に生息する動物や植物がたくさん紹介されています。
ところどころに自然とのふれあい方（観察のしかたや、とりかたなど）
も紹介されています。

こうして見ると、見過ごしているものがたくさんあるなと感じます。
現物を見てみたくてワクワクします。
室内にこもりがちな現代ですが、たくさん自然にふれる機会を
つくりたいなと感じました。

山菜のとり方や食べ方、さかなのとり方など昔ながらの生活が優しいタッチの絵で描かれていました。おばあちゃんに読んでもらうといいです。おばあちゃんの小さい頃はこうだったよ〜と実体験を交えて話してくれます。楽しそうでした。

図鑑ですが、ただ魚や昆虫や植物などが
並べて描かれているだけではなく、
山菜や魚とりのポイントや、ゲンゴロウが減ってしまった理由、
ドングリを使った工作など、色々な事が少しずつ紹介されていて楽しめます。

GWに見つけた生き物がたっくさん載っていました。
しかも分かりやすい！
子どもが見つけた「新種のいきもの！」は、イトトンボのヤゴでした。
「ヘビイチゴもあったよ。レンゲもあった。」
ページをめくるたびに、思い出が蘇ります。

秋のどんぐりやキノコの名前を調べるのにも役に立ちそうです。
この一冊を持って遊びにいったらきっと楽しめますよ。
大きめなので、持ち運びに便利なサイズの本ではありませんが、
見ごたえのある写実的なイラストが見やすいです。

自然が好きなご家庭、里山住まいならまさしく一家に一冊置いておきたい。
松岡達英さんの、確実なる絵と一緒に、里山なら普通に目にするものが一年分つまっています。
図書館で借りただけでは楽しみ尽くせません。一年間そばにないと。

ご近所で見かける蝶々やトンボ。早春の山菜、これでもかというアップで、正直うちにある図鑑より見分けがつきます。
川で魚とり、網ですくうだけではなく……そうか、こんなコツがあったのか。
子供でもすぐできるトラップで水生昆虫を、昆虫を、捕まえよう。
どんぐりの見分け方、鳥に魚に。もう書きつくせません。

これ一冊楽しんだら、博士だよ。
学級文庫にあっても、いいね。