日本で邦訳出版されたのは1996年とわりと最近ですが、この絵本そのものは1973年もののようです。
色鮮やかな農場の動物たちが、めうしのジャスミンの真似をして帽子をかぶっているところは圧巻でした。
牛が帽子をかぶっていることに動じないどころか、「似合っている」とほめちゃうなんて、農場の娘・のアンも肝がすわってますよね〜。
この絵本を手にしたら、ぜひ見てほしいシーンは、
最初ジャスミンだけが帽子をかぶっていた時に文句を言っていた動物たちが、他の帽子を見つけてかぶり始めたとき、
なぜか、めうしのジャスミンだけが帽子を脱いでしまうんですよ。
それを見て、また他の動物たちが「あぁだの。こうだの」いうのですが、その時あさっての方を見ているジャスミンの表情がなんとも言えず面白いです。
表紙が今イチ昔風であまり目立っていませんので、なかなか手に取る機会も少ないかもしれませんが、
中身は、クスクス笑えるシーンが各所にあります。
読んであげるなら、幼稚園くらいのお子さんから小学校高学年くらいまで。お薦めです。