「たからものはひみつ」 みんなの声

3歳9ヶ月の息子に読んでやりました。宝物を大事にするだけかと思いましたが、本当の宝物を見つけるという心あたたまるお話でした。

ママに作ってもらったバッグに自分の大事なたからものを入れていくくまくん。きれいな石や葉っぱなど、沢山詰めていきます。そんな中、穴から声が聞こえてきます。なんとねずみくんが穴に落ちてしまい、助けを呼んでいるのです。ぶどうのツタを使ってくま君は救出に向かいますが、ねずみくんを抱えたままではツタを上ってくることができません。そこで、バッグに詰めてあるものをみんなだして、そこにねずみくんを入れ、無事に地上に戻ってくることが出来ました。そんなくま君にお礼を言うかのように、あきらめたはずのバッグにはいっていたどんぐりをひとつだけねずみ君は持ち帰ってくれ、くまくんにくれるのです。そんな気持ちがとてもうれしいくまくんでした。

モノよりも大切なものを教えてくれる、いい本だな、と思いました。そして、そんな気持ちを大切にしているねずみくんもいい子。そんなやさしさにあふれた本を息子も感じ取ったのでしょうか、おばあちゃんに自ら読んであげていましたよ。やさしさを教えてあげられるいい本だと思います。

「あらしのあとで」をＤＶＤで見て以来、うちではちょっとした木村裕一ブームです。

ということで、木村裕一作の本を借りてきました。くまくんは、かばんにたからものを集めています。

穴の中に落ちたねずみを助けるためにくまくんがしたことは？

たからものを発見することはワクワクする嬉しさですけれど、人の役に立つ満足感というのも嬉しいですよね。

くまくんの気持ちの充足感が伝わってきました。

くまくんは、ママに作ってもらったかばんを、「たからものでいっぱいにするんだ。」とはりきってでかけていきました。
お友達に見せてと言われたけど、いっぱいになってからね〜と行ってしまいました。
くまくんは、穴に落っこちて泣いている小さなねずみくんを、何とか助け出しました。
でも、たくさん集めた宝物は・・・？

とってもほのぼのしていて、優しい気持ちになります。
それにしても、作者の木村裕一さんは、本当、いろんなジャンルの作品をお書きになる方なのですね〜？（音楽家に例えるならロックからクラッシックから童謡まで・・・といった感じでしょうか？）