児童文学「モモ」を執筆したミヒャエル・エンデの作品です。
これはカスペルと言うぼうやのお人形のお話。
彼はぼうやを笑わせるお仕事が大好きでした。
でもやがてぼうやは他のおもちゃたちに気をとられ、
カスペルがつまらなくなってしまい、窓から捨ててしまいます。
前半、カスペルのたどった道を読むと
せつなくなります。彼の身を案じながら
飽きたら捨ててしまうぼうやに少し苛立ちも隠せません。
絶望の状況にいてても
カスペルのぼうやを笑わせることをしたいんだって
言い切ってしまう強さに感動。
彼の願いが叶いますようにと読み進みながら
目が離せないでしょう。
本当の意味での物に対する感謝の気持ちを
感じて欲しいなって思います。