マリアおばさんと一緒に暮らしているスーザは、ねぼすけの女の子です。
ちょっとやそっとでは、起きません。
そんなある日、スーザは珍しく早起きをしました。
マリアおばさんがまだ寝ているときに起きて、ロバに乗って、丘を5つ越えて、街まで行ったのです。
自分で一生懸命働いて貯めたお金を持って、行ったのです。
街には、素敵な品物がたくさんあります。
スーザが欲しいと思ったものも、たくさんあります。
でも、全てを我慢しました。
なぜなら、街に来たのには理由があるからです。
愛されているということは、とても素敵なことです。
愛されている実感は誰にとっても幸せで、その人のためなら頑張れるのです。
マリアおばさんとスーザは本当の親子ではありませんが、でも、お互いに愛し合っていることが、この絵本の色々な場面で感じることができます。
読んでいくうちに心がぽかぽかと温かくなっていくような、とても素敵な絵本です。