スウェーデンでは知らない人はいないほどの有名作家さんと、これまたデザイン好きには知らない人はいないであろう有名デザイナー/イラストレーターのお二人による作品です。
もう50年以上前の作品なのですが、今みてもとってもオシャレで新鮮な絵。色使いがとてもかわいらしくて、大人が見てもワクワクします。インテリア好き(とくに北欧/ミッドセンチュリー系)な方には非常におすすめしたいです。日本語版のフォントが、小学校の国語の教科書と同じ(だと思う)なのも私としてはポイント高いです。
大人向け?
いえいえそんなことはありません。
内容も、子供がワクワクする愉快なものです。ちょっぴりのお小遣いだけで、お菓子屋さん全てを手に入れちゃう、ほんとうに「ちゃっかり」した物語です。人を騙して横取りってわけでもないんですよね。お菓子屋さんのおじいさんも、よろこんで明け渡してくれましたから。お互いハッピーでよかったよかった。現実には、ないと思いますけど、そこが子供には楽しいところでしょうね。
このクラケールくん(スウェーデン語では「クラーケル・スペクターケル」という名前)が登場する絵本は他にもあって、韻をふんだ歌にもなっています。スウェーデンの子供たちには今も歌い継がれていて大人気なんですよ。作者のヘルシングさんですが、91歳の今でも子供たちのために活動されています。
うちでは親子3代でお気に入りの絵本です。