もうすぐ一年生になるこうたは、てっきり新品の机を買ってもらえると
ばかり思ってました。そこへ、田舎のおじいちゃんから、昔おとうさん
が使っていた机が届いたので面白くありません。こうたの気持ちもわか
るだけにどうなるか気になって読んでました。
大工のおじいちゃんが、おとうさんが小学校に上がるときにけやきの一
枚板で作ってくれた頑丈な机と椅子です。
おとうさんが使っていた、おとうさんが自分と同じ時期に使っていたの
をだんだんと愛着がでてきたところに、こうたの成長を感じました。
妹のえりこも愛おしく思えたり、急におにいちゃんらしく成長したこう
たに読んでいても逞しく感じました。
お兄ちゃん思いのえりこにも、妹を可愛く思うこうたにもとても家族が
仲が良くて幸せな家庭を想像できました。