作者のクロケット・ジョンソンは、1906年のアメリカ生まれ。
2011年11月の新刊だったのですが、初版は1957年。
半世紀も経っての邦訳ですから、実に息の長い作品だということが分かります。
「はろるどとむらさきのくれよん」シリーズの1冊にあたります。
物語に登場するのは、はろるど坊やと、紫のクレヨンのみ。
紫のクレヨンで描くと、それが立体化するというシリーズなので、その展開が実に楽しい作品です。
特に、今回は、クリスマスの設定ですから、その楽しさは格別。
クリスマスツリー、サンタクロース、トナカイ、そりなんかを描いてストーリー自体を創作してしまうのだから、聞き手にとってはたまらないはずです。
はろるどの飄々とした雰囲気も良く、空想力をかきたてる作品として、オススメします。