作品としての作りは芸術的なのに、気取った感じを受けない面白い絵本でした。
絵と字がコラボしています。こんな表現の仕方もあったんだな〜。
読むと、楽しいな。面白いな。って、気分にさせてくれます。
すごいと思ったところは、
お話の中に登場する主人公の住んでいる村の
「パン屋のマルジェおじさん」「郵便配達のゴーギおじさん」
「牛を飼っているクレームおばさん」「バスの運転手のジョルジュさん」には顔が描かれてところです。
主人公のアンリくんも手や足は描かれていますが、顔は1度も描かれていません。
これって、私の勝手な想像ですが、読み手が自由にアンリくんやマルジェおじさんクレームおばさんなどを想像していいんだよ。って、ことではないでしょうか?
日本語訳もとっても読みやすかったです。
文章量は少なく、絵でほとんど語ってくれている絵本ですが、この作品の面白さをちゃんと受け止められるのは、意外と年齢が上の方がよさそうです。
小学校の高学年くらいから、中学生・高校生のお子さんたちにお薦めしたいです。