どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本
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図書館に働く者として、一番基本となる図書館員の姿を見たような気がしました。 情報化だとか、データベースとか、レファレンスだとか、技術化が進んで、本来の図書館員姿勢を思い浮かべない職員も見かけられるようになった昨今、とても清々しい気持ちになる物語です。
投稿日:2018/01/08
図書館は私もよく利用しています。 本を借りたまま返さない人、盗む人、汚す人…これらの人々が出てきます。 このお話では悪意を持っているわけではなく、本人たちも悪いことをしたという自覚があるようなのでまだ良かったのですが、現実には…。 図書館の利用について改めて考えさせられました。 また子どもの叱り方についても気を付けたいと思いました。「怒られるから」ではなく、その行為がいけない理由をきちんと説明するということは私も同感です。
投稿日:2016/02/03
ミステリーと銘打つからには、もっと動きの大きな話かと思いきや、穏やか〜なお話。とはいえ、悪くはない。 司書としては図書館の日常ではあるが、もうちょっとストーリーとして盛り込めなかったのかなぁとは思う。 図書館仕様書のようでうざったい。図書館のことを伝えたかったにしろ、せっかく小説という体裁をとっているのだから、もうちょっと物語として書いて欲しかったかも。 リアルすぎて、これではノンフィクションのようだけど、利用客からすると、へぇぇなのだろうか。 主人公の成長が緩やかなのも堅実でよかったし、本が杖になっている様子にもわかるわかる。 最後の、母子家庭だからって言われないよう頑張る主人公の内情吐露もよかったな〜。子供なりの気遣いというか、世渡り術ですね。 こみあげる涙が、怒りと悔しさと寂しさ悲しさ、いろいろ複雑なのが想像できて印象的。 よく本を読む子なら、中学年から大丈夫だと思います。 スルッと読んで2巻へいきます。
投稿日:2014/12/12
小学1年生の娘にはまだかなり早いので、私がひとりで読みました。 とっても楽しかったです。なぜなら、私も本や図書館が大好きだから です。 本が好き、図書館が好き・・というとついついちょっと引きこもりがちな あまりアクティブではない子どもを連想してしまいます。 でも、この物語は「晴れた日には外で遊ぶよりも図書館に行きたい」と 思う主人公ではあっても、ただ本ばかり読んでいるのでは決してなく。 彼女なりに考え行動していくので、好感が持てました。 そう。本を読んでいるばっかりではなくて、他の人々や世界とも繋がって いかなくちゃね♪
投稿日:2013/06/21
私たちは図書館大好き親子。 週に3回くらい行っています。 私もあまり人のことを言えた義理ではありませんが、それでも時々、目に余ったりするものです。 大声で騒いでいる子、走り回っている子、本を乱雑に扱う子。 本が大好きな小学5年生の女の子。 いとこは近所の図書館で働いています。 図書館で起こる不思議な出来事を解決したり、マナーの悪さに憤怒したり、出会った人たちと交流を深めたり。 私も自分自身の行動を改めることができましたし、普段接している司書さんのお仕事の内容や苦労を知ることができました。 図書館利用のマナー、図書館で働いている人、図書館の歴史など、物語の中で触れられ、理解を深めることができます。 図書館好きな子達はもちろん、図書館をあまり利用しない人たちにもお勧めです。 そして何より、図書館を利用する大人の人たちにも是非、読んでほしいです。
投稿日:2013/01/09
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