まず第一印象として、挿し絵の上に「カンカンカン」とか「グオングオン」とか「ゴゴー」といった効果音がこれでもかと書かれていて、ごちゃごちゃしていて見にくいです。
しかし乗り物好きの息子はこのシリーズをすべて気に入って、繰り返し繰り返し読みました。この効果音をすべて読んでくれるように頼まれ、しんどかったこと。全部読んだつもりでも、「ここはまだ読んでいない」などと指摘されたりしました。
そして、気になることがもう一点。ほかの方がレビューに、地域の違う電車が同じ場面に描かれていて楽しめた、ということを書かれていましたが、我が家は違いました。
息子は、「なぜ東北新幹線はやぶさと江ノ電が同じ場所を走っているのか。これはどこの駅なのか」などと質問攻め。
「これは絵本の世界なんだよ。現実にはこういう駅は存在しないよね」などと毎回毎回説明せねばなりませんでした。
3歳のころ、路線図を見ながら、電車や駅を一生けん命覚えていた息子を大混乱に陥れた本です。大人も疲れました。
現実の電車が描かれているけれども、舞台は夢の世界の絵本です。そこを強調してほしかった。現実の電車にそこまで詳しくない子どもにはよいと思います。