表紙をみるとカラスを触っている少年の絵です。
少年は目をつぶっています。
これだけ見て「この絵本、悲しい絵本の気がする・・」
そういわれたとき、えっ、そうかな?と感じました。
でも、悲しいお話でした。
最初からずーっとずーっと悲しいお話でした。
目が見えない少年でもうすぐ死んでしまうという
設定です。
悲しいことに、この少年と一羽のカラスが友達として
心が通じているんです。
自分のことを友達だといってくれた少年に対して
今まで以上に感情を抱いたカラスの気持ちが
手に取るようにわかります。
カラスのイメージはあまりよくないですが、
この絵本の中のカラスは、とてもけなげでした。
つい最近O・ヘンリーの最後の一葉を
読んであげたばかりなので、余計に心に
響きました。
こんな切ない話、世の中に必要なの?って
思いたくなりますが、心に響くお話なら
必須なんだと思います。