ユニークな絵本でいつも楽しませてくれるデイヴィッド・ウィーズナーの新作とあって、楽しみに手にとりました。表紙には、ジロッとこちらを見ている存在感のある黒ネコ。「あなたが、ミスターワッフルなのね?どうぞよろしく!」とまずは挨拶。「ミスターワッフル」という題字があまりにもカラフルで可愛いので、「ネコの話だし、家庭の中のちょっとほのぼのとした感じもある話なのかな」と思いましたが、勘違いでした。騙されたというべきでしょうか?
ページを繰っていったら、「なんじゃ、これは??」という感じ。思いもよらないものが、そこに・・。次々に最後までページをめくり「うーん、わけわからん!!」と一旦はギブアップ。でも、気を取り直して再度ゆっくりページをめくっていくと、結構わかりやすく話は展開していきました。
思いもよらないものとは、UFOに乗ってきた宇宙人!彼らがしゃべるのは宇宙語?なので、何を言っているのか訳がわかりません。不思議な文字と言葉。でも、ボディーランゲージや絵というもので結構、通じるということが再確認できました。読めない文字で書かれていてもなんとなく分かります。
ミスターワッフルの横暴によって大切な機械を壊された宇宙人たちは、壁穴に逃げ込みます。(彼らはとても小さい)そして、そこで出会った虫たちの協力を得て、ミスターワッフルの元から脱出を図るのです。違う言葉で会話?している宇宙人と虫たちがどこまで通じ合っているのかという疑問は少々ありますが、皆の力の合わせ具合が本当に素晴らしい!微笑ましくもあります。
彼らの出会いは、壁穴の中に絵として残されます。こんな絵を見ると、世界のあちこちの洞穴や遺跡などに残された不思議な絵は先人たちの記録であって、本当にあった可能性が大きいのかも・・、と思われてきました。
ウィーズナーらしい、型にはまらないユニークな絵本でした。そうですよね、ウィーズナーがほのぼのとした家庭的な絵本を描く訳はないか、と妙に納得。