インドに伝わる民話をモチーフにかかれた創作ではないかと思います。
展開は民話風ですが、あまりにも近代的な街の表現が多いので、かなり「現代」に近い時代設定にしているようです。
インドの民話は昔話にはライオンやゾウがよく登場します。
このお話の主人公もちょっと頭の弱いばかされやすいライオンです。
それぞれの草食動物たちが、ライオンに食べられまいと、「よく考えれば絶対におかしいだろう(笑)」というやり方で切り抜けるところが見ものです。
役者の後書きを読むと、この作品の絵の手法についてもインドラプラミット・ロイという画家(この作品の挿絵担当)のことを紹介してくれています。
こういう作品は役者とが気に、お話にまつわる秘話を書いてくれていることが多いので、最後まで全部読むことをお勧めします。
版画っぽい画風ですが、色も線も見やすく、遠目も利きそうです。
ストーリーも繰り返しが多くわかりやすいので、小学校の2,3年くらいからの読み聞かせにもお勧めです。