イラストの世界観がとてもメルヘンチックでかわいらしいので、小さい女の子には十分楽しめる内容だと思いました。
大人目線からではストーリーのオチが物足りないこのシリーズですが、こちらはこれはこれでそんなに気になりませんでした。
普段から人の為に尽くしている主人公だから、困った時は友達みんなが協力して助けてくれる……いいんじゃないでしょうか。日頃の行いが自分に返ってくるという、いい意味の教訓です。
オシャレしたリリーを『なんだか案山子みたい…』と友達達が評する場面も私はそんなに気になりませんでした。その代わりちゃんと素敵な衣装を用意してくれるような友人達なんです。
トンチンカンなコーディネートのままパーティーに行かせるより、正直に言ってあげる方が本当の友達では?
この辺のフランクな物言いは、欧米の作家の作品ならではな感じです。
(日本人にはひっかかる感覚かもしれません)
リリーも別に傷ついたというより、いまからでは間に合わなそうで困ってヘコんだだけと私は受け取りました。
同じシリーズのバレリーナの本や秘密のレッスンよりは個人的にこちらが一番お勧めです。(イラストの世界観を子供が気に入っているので、全部持っています)