とびきり楽しい遠足にしようと、みんなで約束したのに、
キツネくんは、足をけがをして、遠足に行くことが出来ません。
わくわくやまでは、みんな楽しそう。
リスくんは、美味しそうなきいちごを見つけたり、
タヌキくんは、おおきな葉っぱを見つけました。
シカくんはとりのはね、サルくんはシカくんのつののような木の枝、
楽しい時間を過ごしているようでしたが・・・
みんな楽しそうにしていたけれど、
実は頭の隅には、キツネくんのことを忘れていなかったのです。
みんなの優しい気持ちに、涙が出てきました。
今まで、楽しそうに遊んでいただけだと思っていたのに、
実はすべての行動は、みんなキツネくんのことを思ってのことだったんだってわかって、
みんなの思いやりに胸があつくなりました。
言葉で言わなくても、みんなはキツネくんの気持ちがわかっていたのですね。
この絵本を、子どもたちに読んであげたいと思います。
そして、このお話を通して、友だちを思いやる優しさを持って欲しいと思いました。
いしいつとむさんの淡く優しい絵が、みんなの優しさに花を添えてくれています。