女の子が描いた犬と猫が、お腹を空かせてこっそり絵から飛び出し、他の本の中へ。三匹のクマのシチューを食べようとしたり、ジャックと豆の木の巨人のご馳走に手をつけようとしたり……。マザーグースの「Sing a song of six pence...」に出てくるブラックバードのパイは、我が家の子供たちも含め、日本ではなじみがないかもしれませんが。年長の息子は、お絵描きが好きなせいか、この本が気に入っています。絵の他の部分はきれいな色なのに、犬と猫だけ白黒(女の子が色を塗らなかったから)というのが、まるで映画の実写とアニメを組み合わせたような効果があって面白いです。人の見ていない時に玩具が動き出したり、絵が動き出したりする物語は、想像力をかきたてますね。