とっても綺麗で優しい表紙に惹かれて私がチョイス。
内容も短編映画を見ているような壮大で、でも繊細で、夢を叶えたい気持ちと友だちとのつながり
との葛藤の中で見つける本当に大切なもの。
今の自分に必要なものは何かな?
考えさせられる絵本です。
くまのブラウンは、森の中で
「へんてこなもの」を見つけます。
鍵盤を叩くと、ポロンと音がします。
へんなのと思うブラウンですが、なぜかそのへんてこなものに心を惹かれ、毎日へんてこなものと触れ合っているうちに、ピアノが弾けるようになってしまうのです。
そして、森の中でピアノを弾くブラウンのことをたまたま人間の女の子とお父さんが見かけ、一緒に街でピアノを弾こうと誘います。
ブラウンは友だちのことも気になりながらも、自分の可能性やワクワク感、音楽を楽しんでみたい好奇心から女の子と共に街へ出掛けていきます。
すると、ブラウンは見事に街で大成功。
あっという間に人気者になり、
毎日が音楽に囲まれた生活になります。
そんな夜、夜景を見ながらブラウンは考えます。
僕は本当にこれでよかったのか?
そして、あの森へ。友だちの元へ。本当に自分の音楽を聴かせたい人の元へ帰ることにするのです。
でも、友だちを森に残し、1人街へ出かけたブラウンのことを友だちはどう思っているのでしょう?
最後の結末はぜひ、絵本を読んでみてくださいね。
息子が何度も読むタイプの絵本ではなかったですが、一度読んだら忘れられない余韻も楽しい絵本です。