タイトルにあるように、「物の怪(妖怪)」の出てくる作品です。
5つの短いおはなしに分かれていて、行間も広く、字を拾うのが苦手なお子さんでもわりとすんなり読めそうなスタイルです。
従来の児童書よりやや小さめの「B6判」サイズでもち運びにも便利です。
(最近このくらいのサイズの児童書が増えてきましたね)
ライトノベル風で今時の子どもたちには読みやすそうです。
保健室に新しくカウンセラーとしてやってきたのは、坊主頭の派手な着物のおじさん「もののけ屋」。
こんな人、ほんとに小学校とかに出入りしていたら、保護者からクレームきそうですよね〜。
彼の所へやってきた悩める児童たち。
この物語の子どもたちが通う小学校は昔墓場だったとか、合戦場だったとかいわくつきの場所らしく、子どもたちの悩みの種には、何かしらの妖がかかわっていて……。
シリーズものらしいので、これからどうなっていくのか楽しみです。
4番目のおはなし登場した脇役の「庄司」くんが今後活躍しそうです。
彼が出てきたあたりから、個人的には面白くなってきました。
怖いおはなし、妖怪などが出てくるはなしが好きな人にはお薦めです。