瑞雲舎の「読み聞かせ絵本シリーズ」B、遠野の語り手:鈴木サツさんの日本のむかし話なので、全て遠野の方言で語られているシリーズです。
昔話の中には「かもとりごんべい」や「ふしぎなたいこ」など、お調子者の男が天に行く話がいくつがありますが、これもそんな話の一つです。
挿し絵は片山健さんで、監修は川崎洋さんです。
全編見事なまでに鈴木サツさんの語り口調で書かれているので、雰囲気はありますが、言葉の意味が読み取れない部分も結構あります。
けれども、心配ご無用!
川崎さんが巻末に標準語訳したものを付けてくださっています。
ひょうひょうとした主人公、結構仕事熱心で義理堅い鬼たちの姿が楽しいです。
方言で語れれば、読み聞かせに使っても楽しいでしょうが、なかなかそれは難しいので、ページを開きながらひょうゆん語訳のほうで子どもたちに紹介してみたいです。
小学校中学年くらいからいかがでしょうか?