ミニ版を買って「失敗したな」と思いました。
名作絵本を外出先で娘が退屈しないよう持ち歩けるのに魅力を感じて、買ったのですが、やはりこの絵本の魅力は大きなサイズでないと!という感じです。
不思議ですが、この色遣いは 普通版だとサイズ以上に大きく訴えかけてくるような存在感を感じます。
でも、ミニ判だと、よりコンパクトに感じてしまいました。
娘も、児童館や図書館などで、普通サイズの本を読んでやる方が、喜んでいる様子です。
存在感と言えば、およそ2ページにわたってしか出てこない、ティファニーちゃんの存在感はすごいですよね。
彼女との出会いで、3人組はころっと、方向転換するわけですから。
「奪うこと」が目的であり、それだけに達成感を感じていた3人組。彼らにとって奪ってきたモノは、いったいどんな意味を持っていたのでしょうか。
現在の社会においても、ふと、考えさせられる 大きなテーマが、このティファニーちゃんの発言のシーンに凝縮されています。
作者は娘のためにこの絵本をつくったそうですが、作者の娘への深い深い愛情を感じとれます。