新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ

ぼくの犬」 ママの声

ぼくの犬 作:ジョン・ヘファナン
絵:アンドリュー・マクレーン
訳:福本友美子
出版社:日本図書センター
税込価格:\2,640
発行日:2005年
ISBN:9784820598435
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,417
みんなの声 総数 5
「ぼくの犬」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  •   読後2週間、、レビューを書こうという気になれませんでした。
     
     このお話の先に希望が思い描けなかったからかもしれません。

     冷戦終結後、“民族主義”を抑圧し民族を超えた統一を守ってきたユーゴスラビアの存在意義に疑問がもたれるようになり、ボスニア・ヘルツェゴビナは独立しました。
     ところが、長い歴史の中でボスニア・ヘルツェゴビナには、セルビア人(ギリシア正教徒)・クロアチア人(カトリック教徒)・ボスニア人=ムスリム人(イスラム教徒のボシュニャク人)が、混在しています。
     この国に内在する民族・宗教・政治問題は、一言で片づけられない根深いものがあります。
     このお話は、1992〜95年の内紛まっただ中の様子です。
     「民族浄化」という言葉が、ニュースに流れた記憶がよみがえってきます。 

     主人公のアリージャの住むボスニア・ヘルツェゴビナの僻村リツター。
     そこに、流れてきた瀕死の老人の犬を、老人の死後こんな状況の中アリージャのお父さんは番犬として、迎い入れてくれます。
     まもなく、アリージャの村も内紛の火の粉が降りかかるようになり、お母さんと避難の移動の途中、悲しい出来事が…。
     “ぼくの”というタイトルがしみてくるラストでした。
     一人残ったアリージャの唯一の心のよりどころはこの“犬”であったと思います。
     
     今日もまた、たくさんのアリージャが、世界のどこかで涙を流していることを思うとやりきれない気持ちです。

     中学生以上の方々にも読んでもらいたいと思います。

    投稿日:2009/12/18

    参考になりました
    感謝
    0
  • 「僕の犬」は「みんなの犬」になれたのかな

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子14歳、男の子10歳

    タイトルからは想像も出来ない内容に
    とても驚かされました。
    舞台は 我が家の娘が生まれた頃に起こっていた
    ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中の この国でした。
    最近の戦争です。
    少年についてきた子犬を
    お父さんが「うちの番犬にしよう」と言った日から数日後に
    この家族は離散してしまいます。
    少年と母親はトラックに乗って安全な場所を目指します。
    て゜も 逃げている途中で 
    お母さんだけさらわれてしまう場面からは
    悲しい現実を思い出さずにはいられませんでした。
    周囲の人の手助けで 少年と子犬の命は助かりましたが
    最後の場面での少年の言葉が 心に残ります。
    名前がまだなくて
    「ぼくの犬」と呼んでいるだけの この子犬が
    お父さんの言葉通り「うちの番犬」になって
    「みんなの犬」と呼ばれる日は来たのかな…
    良い結末を想像できないだけに
    改めて戦争の愚かさを感じました。
    こんな愚かな戦争は繰り返される事があってはならない
    …というメッセージを感じる事ができる絵本でした。

    投稿日:2007/11/12

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / 100万回生きたねこ / めっきらもっきらどおんどん / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / ねないこ だれだ / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…
  • ゆきのひ
    ゆきのひの試し読みができます!
    ゆきのひ
    出版社:佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!
    くすのきしげのりさんと、いもとようこさんが贈る、雪の日の心温まるおはなし。


フランスの大人気絵本チュピシリーズ日本語訳登場!

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.5)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット