最近は、児童書を借りてきては、いろいろ読んでいるようです。
その中で、この本に関しては、特に面白かったらしく、
初めて私に、読むように勧めてきました。
自分で探して、お気に入りの本を見つけたときの嬉しさ。
私も経験しているだけに、
「読んでみて。」の娘の言葉に、とても嬉しくなりました。
(訳者あとがきより)もともとオランダ語で書かれたというこの作品は、
ベルギー生まれの絵物語。ちょっと縦長スタイルの本です。
いたるところに挿絵があって、訳も横書きになっているほか、
文章の書き方も工夫がされています。
たとえば、本を読みなれていない子が、お話に入りやすいように、
最初は短い文章、単純な言葉から始まっています。
そして、読み進めていくうちに、文章量がどんどん増えていっています。
それから、強める言葉には、太文字で書かれているなど、
ちょっとした工夫がなされています。
物語の主人公は、食いしん坊のきつねのフォスと、
しっかり者のうさぎのハース。
ふたりは、一つ屋根に住んでいますが、
私たちが思っている(食う食われるという)関係ではなさそうです。
ふたりを中心に、フクロウ(ミミズク)やピヨ、ハネカザリ(町リス)が登場し、
それぞれ個性豊かな「人」たちの係わり合いが、
とても自然で、可笑しかったり、はらはらしたりと、
物語に溶け込んで楽しむことができます。
娘は、すでに2冊目(3冊のシリーズになっているようです)を借りてきて読んでいます。
彼らが今度どんな事件を起こしてくれるのか、非常に興味をそそられます。