「キツネはかせのへんなはつめい」の続編です。私は「カレーライス」の方から読みました。
カレー好きなブタノくんが、雑誌でキツネはかせのレストランのカレーに目をつけます。「メチャコン」という不思議な名前のレストランで、カウンターできつねはかせがお料理を食べるためにヨロイやカブトの購入を勧めます。
レストランなのですが、料理がすぐに出て来ず、不思議な質問に答えるというのが、画期的なお話だと思いました。
読みながら何かに似ていると思ったのですが、作者のあとがきに「コンピューターゲームをまねて作ったものらしい」とあり、納得しました。
「キツネはかせのへんなはつめい」もそうですが、一つクリアしても満足できず、どんどんと次の段階を目指してしまう人間の業の深さを感じました。児童書なのですが、時代の風を織り込んでしまうところがさすがだと思います。
児童書の中では異色なお話だと思うのですが、おもしろいお話なので機会があればぜひ読んでみてください。