夏休み明け最初の読み聞かせで読みました。
夏でも秋でもないこの時期に合う本を探そうと思い
“絵本ナビ”でみつけました。
女の子はひと夏を一緒に過ごした“麦わら帽子”を夏休みが終わっても手放すことができません。帽子をかぶるとあの夏の日がよみがえります。眩しい日差し、そして子供たちみんなで過ごした海。でも季節はゆっくり変わっていました。庭のサルスベリの花や草木、そして日差しが秋を知らせています。女の子は帽子のほころびを見つけた時ふと夏の終わりに気づきます。
夏の眩しい日差しと海、秋色の草花と秋の日差しのコントラスト。そして余白…
絵に引き込まれるままに
ゆっくりと思い出を心の中に焼き付けて
そっと夏をひとくくり
白い背景にさらっとのせられた色・線…
いせひでこさんの絵本は幼児期からのはっきりした色使いの絵本とは違う新たな印象を子供たちに届けてくれると思います。
大人の私の方が、今年の夏の出来事が走馬灯のように思い出され、寂しさを感じつつ読みました。
子供達もたまにはこんなゆったりとした時間が流れる本で季節を感じてくれれば…なんて思いました。
学年:4年
時間:約5分