朝日新聞夕刊「かーかん、はあい」で、歌人の俵万智さんが就学前の息子さんと読んでいる本として
紹介されており、読んでみました。
絵本というよりは読み物に近いかもしれませんし、
内容的にはかなり高度でしょうか。
ちなみに借りた図書館では一般書の分類番号726:絵画(童画)です。
砂漠にある二つの穴。
ボクのモノローグで状況がわかります。
こちらの穴にいるボクは、あちらの穴(=敵)の様子を伺っているというのです。
戦争状態。
確かに毎朝撃ち合いがあります。
でも、それだけ。
戦争開始時に銃と共に手渡された「戦争のしおり」を読み返し、
あれこれ思い巡らすボク。
そしてラストへ・・・。
この本で感想を言い合う俵万智さん親子もすごいなあ、と思います。
でもそれだけ、案外子どもにはストン、と理解できる展開なのかもしれませんね。
確かに戦争の愚かさが、残酷な描写無しでも伝わってきます。
平和学習にもいいかもしれません。