シリーズの中では一番「動き」のあるドラマチックな作品ではないでしょうか?
ワニのクロックのお誕生日の出来事を描いています。
メルローズはのんびりした性格に見えますが、意外と仕切り屋さんなのかな?誕生日の企画がすごく大がかりでびっくりです。
そして、表紙の花火がとってもきれいでした。
この花火の技法って、漫画でいうところの「トーン(シールみたいな)」ものでしょうか?
今回の話では、メルローズとクロック以外の出演は全部人間でした。
物語の進行には全く関係ないのですが、私はその人間たちは誰ひとりこの『イヌとワニ』に違和感を感じていないことが、なぜだかとても気になりました。
一番好きなページは、おぼれたメルローズを助けた船の中で、ホッと一息ついたのか、クロックが椅子に座ってポロリと涙を流すシーン。
他のどのシーンよりもメルローズがクロックにとって大切な存在なんだ。ということが伝わってきました。
このお話好きです。
うちの上の子は小さい頃バーバパパのシリーズにハマったのですが、もしもうちの子が小さい時にこのシリーズを読んであげていたら、きっと大好きになっていただろうな〜と、思いました。
4歳くらいのお子さんから小学校低学年くらいのお子さんたちにお薦めしたいです。