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私よりも、上の子がハマっているシリーズです。 ウィルス学者の魔女が大好きな作者が、 新型インフルエンザなど、地上で起こる病気の知識と、 それに対する薬の歴史や対処法などを、 大好きな魔女を使って、ファンタジー風味満載で物語ってくれるシリーズの第2弾。 内容的には1巻の「びょうきの魔女と薬の魔女」にかぶるところもありますが、この本が出版された当時はやり始め、猛威をふるった豚インフルイエンザの脅威や予防法(対処法)などを踏まえたこの2巻も、なかなか勉強になり、楽しい物語でした。 内容的には、中学生・高校生くらいのお子さんにお薦めしたいです。 こういう物語に触れて、医学や薬学の道に興味を持つお子さんも出てくるかもしれませんね。
投稿日:2011/02/05
『病気の魔女と薬の魔女』の続編。 最先端の感染免疫学の医学博士が書き下ろしたということで、 良質の科学ファンタジーになっているのは前作と同じです。 主人公は引き続き、修行中の薬の魔女、ローズ。 新型インフルエンザがまさに現実となっていた時期に書き下ろされただけあって、 迫力に満ちているような気がします。 前作ではワクチンがメインテーマでしたが、ワクチンが間に合わなかった現実から、 今回のメインテーマは抗生物質。 なかでも、時間をさかのぼり、ペニシリン発見の過程を、 ローズと一緒に体感した気分でした。 加えて、戦争の不条理さも、しっかりと描かれます。 病気の魔女たちの、戦争への憎悪の気持ちは、共感できました。 抗生物質は、人間が叡智と勇気と努力で獲得したもの、ということが よくわかりました。 ともすれば、暗いストーリーになりがちですが、 ローズの明るさ、頑張りには元気をもらうことができますし、 森のお菓子の家の魔女などが登場することで、 おいしそうな菓子類がたくさん登場するのもポイントが高いと思います。 カフェの調度はもちろんのこと、魔女たちの世界の情景描写が細やかで、 とてもイメージがつかみやすかったです。
投稿日:2010/04/07
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